もう、ここにはいません。残骸はてきとーに処分してみたりみなかったり。
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さて、僕はコレを最終的にどこに着地させようとしてんだろう。
事の発端になったのは、このニュースを読んだ事だった。6歳と7才のカップルがドイツからアフリカに駆け落ちを企てたって…楽園への逃避行。言葉だけなら、それは甘美な響きだ。子供ゆえの無思慮で短絡的な行動、と言ってしまうのは簡単だろう。
でも。
本当は羨ましいんじゃないのかい?少なくとも、僕は、そうだ。
それでも僕はかつての忠実な歌詠いとしてのささやかな誇りをトランクの底につめ、港の石段に腰を下ろし、空白の水平線上にいつか姿を現わすかもしれない楽園行きのスロウ・ボートを待とう。そしてそこでの君の笑顔を想い、その幸せな日々を想おう。だからもう何も恐れるまい。クリーン・アップが内角のシュートを恐れぬように、革命家が絞首台を恐れぬように。もしそれが本当にかなうものなら…
友よ、
友よ―
楽園はあまりにも遠い。
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